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    ジブリ映画「思い出のマーニー」と原作のジョーン・ロビンソン著の「思い出のマーニー」上巻を比較

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      評価:
      ジョーン ロビンソン
      岩波書店
      コメント:ジブリ映画「思い出のマーニー」の原作です。映画との違いを楽しみながら読むと、より一層面白いと思います。原作も好きだけど、映画のほうがもっと好き、と思った本でした。

      JUGEMテーマ:読書

      ジブリ映画「思い出のマーニー」はとても面白かったです。
       
      試写会で観たあと、もう一度観に行ったほどです。
       
      そして原作を読んでみたくなりました。
       
      「思い出のマーニー」は外国が舞台で、それをジブリ映画では北海道に設定した、という事くらいしか知らなかったので、どう原作と違うのだろう?と思って読み始めたら、思った以上に相違点がありました。
       
      このブログでは、どこが違ったか、という点に絞って説明したいと思います。
       
      もし映画を観て、原作はどうなんだろう?と思った人向けです。
       
      ですが、原作を自分で読んでみたい、という人は読まないでください。
       
      そして、このブログを見て、原作が読んでみたくなる人がいる事を願って書きます。
       
      -------------------------------------------------------
       
      杏奈は「アンナ」と呼ばれていて、原作と同じです。
       
      ただ、漢字ではなく、カタカナです。
       
      これは日本人にも外国人にも受け入れられる名前だったのが良かったんだと思います。
       
      まあ、最後に「アンナ」と呼ばれている理由が分かるのですが、それは最後のお楽しみなのです。
       
      一番の違いは「アンナは絵を描かない事」でした。
       
      映画の杏奈は絵を書く事が大好きで、スケッチブックをいつも持ち歩いていたのに、これは大違いでした。
       
      そして久子さんに当たる人は上巻では登場しません。
       
      喘息持ちで痩せすぎてしまったアンナを、療養させるために田舎のおばさんの家に行ったアンナですが、映画では夏休み期間中、ということになっていますが、夏休みが始まる6週間前からアンナは学校に行ってなくて、学校を休んでいます。
       
      アンナ本人は、旅に出た訳をこう語ります。
       
      「何も考えずにいる事」そして「やってみようともしない事」のせいだと。
       
      そして田舎へ到着です。
       
      映画では人の良さそうなおじさんとおばさんが迎えてくれます。
       
      本当におおらかで優しそうなおじさん、おばさんに観ている方は「怖いとか、意地悪なおじさん、おばさんだったらどうしよう」という悩みから解放されます。
       
      「ああ、いい人たちそうで良かった」と。
       
      そしてぐちゃぐちゃに散らかった車で移動します。
       
      その時、サイロについておじさんが「おばけがでるらしいぞ〜」とかお茶目な感じで言うのです。
       
      ですが、原作はそうではありません。
       
      「普通の」おばさんが迎えに来て、バスで家まで行きます。
       
      おじさんの職業は不明です。
       
      映画では木のふくろうとか、木を使った職業をやっていましたが、原作ではほとんどおじさんは出てきません。
       
      分かるのは「プロレスが大好き」って事くらいです。
       
      そして到着したアンナの部屋は映画では「昔、自分の子供が使った部屋」で、その部屋を出てバルコニーから見える景色に杏奈は感動していましたが、原作ではそんな場面は出てきません。
       
      そもそも、この夫婦には子供がいない、という設定になっているのです。
       
      アンナが養母の事を「おばちゃん」と呼ぶのは一緒ですが、おばさんは「養いかあちゃん」と呼びます。
       
      そして杏奈は一人っ子でしたが、アンナには年の離れた兄がいるのです。
       
      住んでいるのはロンドンで、おばさんはペグさんといいます。
       
      ペグさんはいつでもアンナの事を「いい子ちゃん」と呼ぶのです。
       
      そして茶色い海鳥が「ピティーミー! オー ピティーミー!(あたしを可愛そうだと思ってよ、思ってよ)」と鳴くのを聞きます。
       
      映画では「サイロ」のところが「風車」になっています。
       
      原作はイギリスが舞台なので、大きな風車があってもおかしくないですが、北海道だとちょっと違和感がありますよね。
       
      そこで脚本家は「サイロ」にしたのだと思います。
       
      北海道は牧畜が盛んですから、この変換はいいな、と思いました。
       
      映画では十一(トイチ)という、全く喋らないおじさんが出てきます。
       
      結構ガタイ良く描かれていますが、原作では「ワンタメニー・ウエスト」という名前で、痩せて、シワだらけで、背中の曲がった小さなおじいさんなのでした。
       
      そして「ワンタメニー」という名前は既に10人の子供がいたお母さんが、「余りっ子」という意味で「ワン・トゥ・メニー」を早く発音すると「ワンタメニー」になるので、そういう名前になったんだ、とおじさんが言います。
       
      なので映画でのこの人の名前が「十一」という、11を表す名前だっていうのには納得がいく訳です。
       
      よく考えたな、とちょっと感心しちゃうネーミングですね。
       
      そして十一は一切、喋りませんが、ワンタメニーは「寒いか?」と喋る場面があります。
       
      杏奈はおばちゃんが用意したハガキをどっさりおばちゃんが勝手に入れて持っていましたが、原作では持たされていなく、郵便局でポストカードを買って、それをおばちゃんが気に入ってくれるといいな、と思ってハガキを書くシーンがあります。
       
      そしてキスの印として「×」を2つ書きます。
       
      それから、七夕のお祭りはありません。
       
      だから太った女の子と知り合うのは、その子のお母さんがその女の子(サンドラ)を連れておばさんの家に来た時なのです。
       
      そしてトランプゲームをする、という具合です。
       
      ワンタメニーはまた、ある時喋ります。
       
      「あの人らあ、もうじき、来るだよお、きっと」と言うのです。
       
      「だれが?」と聞くアンナに「“湿っち屋敷”を買った人らあ」と答えるのです。
       
      十一は一切喋らないので、この点もかなり違いますよね。
       
      そしてアンナはサンドラのおうちに行く機会があるのですが、そこでサンドラはアンナをかなり嫌っていて、アンナは「ふとっちょぶた」と言ってしまいます。
       
      これも映画の場面とは随分違いますよね。
       
      映画では七夕祭りの時に、太った女の子が杏奈の短冊に書いたのを見て、それから目が青いのに気付いてみんなに言おうとした時に、「ふとっちょぶた」と言ってしまって、それに対して女の子は「あなたは“あなたの通りに見えてるのよ”」と言います。
       
      そして「これでおあいこだから仲直りしましょう」と言うのですが、杏奈は逃げ出してしまうのです。
       
      そして女の子の母親がおばさんのうちの怒鳴り込んでくる、という話になっています。
       
      でも祭り自体無いのです。
       
      七夕まつり、という日本独特のお祭りに参加する、という設定にすることもまた、脚本家の素晴らしい思い付きだと感じました。
       
      あと、イギリスならではの言い回しだと思うのですが、おばさんが「ベットを降りるとき、反対側から降りたね」というセリフが出てくるのですが、それは「機嫌が悪い」という意味だそうです。
       
      そしていよいよマーニーと出会います。
       
      ばあやと2人の召使の話になるのですが、2人は映画では双子になっていますが、原作では双子ではないのです。
       
      そして、リリーとエティーという名前で、リリーは優しくて、エティーは意地悪だとマーニーは言います。
       
      それはリリーがエティーの彼氏を取っちゃったからだとも。
       
      そして恐ろしいうらぶれた風車に連れてったのはエティーだけだとも。
       
      でも天候が荒れて、風車に行く前に帰ってきてしまう、というのは同じでした。
       
      それから犬の存在です。
       
      マーニーのうちには「プルート」という番犬がいて、マーニーはその番犬をすごく怖がっています。
       
      これも映画ではありませんでした。
       
      映画では犬など飼っていませんでしたから。
       
      そして舟を漕ぐ練習をマーニーと杏奈はしますよね。
       
      その時、マーニーは急に杏奈に漕ぐのを任せてボートの端に立って気持ちよさそうに腕を広げる、印象的な場面があります。
       
      でも、原作にはそれがありません。
       
      でもおばさんのうちでの事を思い出そうとしたら、意識が遠のいて、マーニーがいなくなり、アンナは消えてしまった、とマーニーが思う場面は一緒でした。
       
      そして映画ではおおらかで懐の深い、愛情溢れたおばさんが描かれていましたが、原作ではアンナが太った女の子に対して「ふとっちょぶた」と言ったことに対して腹が立っている場面があります。
       
      マーニーのおうちでパーティーを開いている時、アンナはシー・ラベンダーを売りに来たこじきむすめと紹介されます。
       
      でも、古い茶色いショールを持ってくるのですが、それはばあやのものではなかった様で、ばあやに怒られる場面は出てきません。
       
      だから、それに怒ってばあやがマーニーを閉じ込めてしまうこともないのです。
       
      映画ではショールがばあやのものだとバレた途端にマーニーと杏奈は逃げて、マーニーの部屋にばあやを閉じ込めてしまう、という面白い場面があったのですが、それは原作にはない設定だったのです。
       
      そしてマーニーの父親、母親の紹介がありません。
       
      ただ、背の高い軍服姿の男の人、青いドレスを着た女の人、としか書かれていません。
       
      それから、アンナに背の高い軍服姿の男の人がお金じゃなくてバラの花束を渡し、そしてその1本をアンナはショールの結び目に指すのでした。
       
      そしてアンナがぶどう酒で酔っちゃうのは同じですが、目が覚めた時は外ではなくて、みんなが踊っていた部屋でした。
       
      みんなは赤いカーテンの向こうへ行ってしまった、と書かれていました。
       
      それから、きのこ採りを提案するのはアンナで、映画ではマーニーが子供の頃、お父さんがきのこをいろいろ教えてくれたことになっていますが、原作ではきのこの場所はアンナのおじさんが「湿っち沿いに風車のそばへ行くとキノコ採りには一番いい」と言った事になっていました。
       
      そして風車が怖いマーニーはちょっと暗い顔をするのです。
       
      それからアンナが誕生した時の話になります。
       
      杏奈のお母さんはおばあちゃん(母親)が病気のために療養するために全寮制の学校に入れられ、卒業した頃には独立心が強く、母親と衝突ばかりして、できちゃった結婚で結婚し、自動車事故で夫ともども亡くなる、という設定でした。
       
      ですが原作では、お父さんはいなくなったことになっており、お母さんは他の人と結婚し、自動車事故で死んだことになっていました。
       
      そしてその頃にはもう、アンナはおばあちゃんに育てられていたのです。
       
      そしておばあちゃんも具合が悪くなり、どこかへ行ったけど、「すぐ帰ってくる」と約束したのに死んでしまったことに対して「お母さんも、おばあちゃんも私をおいていった」事に対して腹を立てていました。
       
      母親が死ぬ前に自分をおいていったこと、そしておばあちゃんも自分をおいていってしまった、ということに対して敏感になっている、という点は原作も映画も同じですね。
       
      ただまあ、原作ではお父さんは最初にいなくなっちゃったから、関係ないみたいでしたが。
       
      アンナはおばあちゃんの記憶がちょっとはあったという事です。
       
      映画に出てくる杏奈はもっと小さくて、赤ちゃんくらいだったし、おばあちゃんは娘が自動車事故で亡くなったことを気に病んで病気になって死んだ事になっていましたから、ちょっと違う展開だと感じました。
       
      あと、マーニーのいとこみたいな人は、エドワードという名前でした。
       
      上巻での映画との違いはこれくらいかな。
       
       
      これを読んで原作が読みたくなった人はいるでしょうか?
       
      それとも、もう読んだみたいなものだから、いいや、って思うかな?
       
      もう原作を読んでみた人は、ああ、確かにそうだった、と思うでしょうか?
       
       
      そして下巻では、もっと原作と映画での違いが出てきます。
       
      もう、ジブリ映画にした脚本家の脚色の仕方は素晴らしいと感じずにはいられないほどです。
       
      でもそれは次の機会に。
       
      原作、面白いです。
       
      映画と違うところを発見するのも楽しいし、どうして原作と映画では違うのかな?って考えるのも楽しい。
       
      原作、是非読んでもらいたいものです。
       
      より一層「思い出のマーニー」を楽しめると思うからです。
       
      ではまた、下巻の事を書くときまで。
       
       
       
       
       

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      posted by: MYU | 読書 | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

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