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    ジブリ映画「思い出のマーニー」と原作のジョーン・ロビンソン著の「思い出のマーニー」下巻を比較

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      評価:
      ジョーン ロビンソン
      岩波書店
      コメント:ジブリ映画とは全く違う設定に驚くも、こっちも面白いな、と思える作品でした。ジブリ映画「思い出のマーニー」を気に入ったら、原作も読んでみることをおすすめします。

      JUGEMテーマ:読書

      思い出のマーニーの下巻の、映画と違ったところを取り上げてみようと思います。

      ネタバレになるので要注意です。

      上巻の方を読みたい方は「こちら」をクリックしてください。

      --------------------------------------------------------

      下巻での最初の違いは、アンナは、風車に一人で行こうと決心する事です。

      アンナは自分が行って、風車なんてなんにも怖くなかった、とマーニーに言うつもりだったのです。

      でも映画ではマーニーと杏奈は一緒にサイロに行きますよね。

      天候が悪くなるのは一緒で、風車の踊り場に座って時間を過ごします。

      この時、ジブリ映画ではなぜか男物のコートがあります。

      多分従兄弟のものだと思われますが、なぜそれがあったのかは不明です。

      原作ではそういった物はなく、アンナは疲れ果てて眠ってしまったマーニーに麦わらを集めて頭の下に敷いてあげます。

      そしてアンナは自分がマーニーが目が覚めたらわかるようにと番をしているつもりでしたが、アンナも疲れて眠ってしまうのです。

      そしてマーニーは先に降りていってしまった事にアンナは気付きます。

      「私を置いていった」という気持ちになるところは原作と映画、一緒です。

      そして「置いていかれること」に対してアンナがすごく憎しみを持っていることも一緒です。

      置いていったマーニーに対して、アンナは「マーニーを許さない」と思います。

      これも映画と一緒です。

      そして映画で私が一番好きだった場面もちょっと違ったけどいっしょでした。

      「アンナ、大好きなアンナ!」

      マーニーが窓の中で叫んでいます。

      「あたし、どこかにやられてしまうの。あなたにさよならを言いたかったの。でも外へ出してくれないの。アンナ!!」

      「ごめんなさい!あんなふうにあなたを置いてきぼりにするつもりはなかったの。ねえアンナ、おねがい!ゆるしてくれるって、言って!」

      ここで映画ではマーニーはガラス窓を割って叫びますが、原作では窓ガラスは割られません。

      これはマーニーが窓を割る映画の方がインパクトがあっていいな、と思いました。

      そして・・・

      「もちろんよ!もちろん、ゆるしてあげる!あなたがすきよ、マーニー。けっして、あなたを忘れないわ。永久に、忘れないわ。」

      アンナは豪雨の中、答えます。

      この場面、ホント好きなんです。

      インパクトがあるし、憎んでいたマーニーを許す気持ちになったアンナの気持ちを考えると、とっても感動的です。

      その後、アンナは溺れかけて、ワンタメニーに助けられます。

      そしておばさんの家に連れて帰った時もワンタメニーは喋るんです。

      映画では最後に一言、喋るだけの十一でしたが、原作ではちょくちょく話すようです。

      そして寝込んでいたアンナの体調が戻り、あるひ湿っちの方へ行くと、スケッチをしている老婦人に会います。

      ジブリ映画では久子さんにあたる人です。

      でもジブリ映画では結構前から出ていた久子さんですが、原作でスケッチしている場面はここだけです。

      それから、ジブリ映画とかなり違うところは、新しく湿っち屋敷を買った家族の子供が5人もいることです。

      その中のひとり、プリシラという女の子がマーニーの秘密を知っていて、他の4人には隠しているのです。

      そしてこれはイギリスが舞台だからなんでしょうが、アンナの肌の色が茶色っぽくて、髪も黒いことが分かります。

      ジブリ映画の場合は杏奈の目がちょっと青みがかった綺麗な目をしている、というのが特徴でしたよね。

      それはイギリスから日本に設定を変えた時に脚本家がいい感じで変更したからだと思われます。

      そして5人子供がいることになっていたのを1人にしたのも・・・。

      久子さんはギリーという老婦人として登場しますが、久子さんと違って、小柄でずんぐりしており、短いボサボサの白髪をしている、と書かれていました。

      これも久子さんのイメージとは随分かけ離れていますね。

      でも、マーニーとお友達だったことは同じです。

      湿っち屋敷へ引っ越してきた家族とギリーは友人で、湿っち屋敷に遊びにやってきます。

      プリシラが見つけた日記帳を読み、そしてマーニーの思い出を語るのです。

      父親は海軍の兵隊で、溺れて死んだこと、ミスクイックという家庭教師がいて、ギリーとマーニーの両方の勉強を教えていたこと、マーニーが風車に行った時、捜索隊が探したけど、結局はエドワードが見つけたこと、などです。

      そしてマーニーは寄宿学校へ生かされ、ばあやはマーニーに酷いことをしていたことがバレ、辞めさせられたとかいうことでした。

      マーニーはエドワードと結婚します。

      そして子供を一人もうけます。

      でも第二次世界大戦が始まり、爆撃を避けるために5歳か6歳でマーニーの子供はアメリカに避難させられます。

      これも原作と映画では大きく違うところですよね。

      映画ではマーニーの病気が悪化し、とても育てられないので寄宿舎がある学校に行かされることになっていますから。

      そしてもうすぐ13歳になる頃に帰ってきたマーニーの子供は、子供時代に両親と過ごさなかった、そして父親が亡くなったために「両親から自分が愛されること」という大切な時間を持つことができず、マーニーと仲違いし、家出をし、結婚できる年齢になるとすぐ結婚したのです。

      相手は黒髪と黒い目をしたハンサムな男性だったけど、すぐに離婚してしまうのです。

      そして次の結婚相手との生活をする時から、アンナはマーニーに育てられた、ということになっています。

      そして悲劇は起こります。

      マーニーの娘は新婚旅行中に自動車事故で夫婦共々亡くなってしまうのです。

      マーニーは赤ちゃんを育てることで娘を育てられなかったから、第2のチャンス、と張り切りますが、結局、自動車事故でのショックから重い病気になり、亡くなってしまうのでした。

      おばあちゃんが亡くなった時、その子供は3歳くらい。

      子供のためのホームへ送られます。

      そして2、3年してひと組の夫婦がその女の子を引き取ったのです。

      その子の名前は「マリアンナ」。

      でもなかなか懐いてくれなくて、「お母さん」と呼んで欲しいのに「おばちゃん」と呼ぶのです。

      その人はどうしてもその子を自分の本当の娘だと思うために、その子の名前を変えるのです。

      でもすっかり変えてしまった訳ではなく、後ろの半分だけ使うことにします。

      そう、「アンナ」です。

      ここで「アンナ」という名前の由来が分かる訳です。

      これは映画には出てこない展開ですよね。

      映画の「杏奈」は名前の由来は全くなかったですからね。

      ギリーは自分が描いた絵をアンナにあげます。

      アンナは元気になって、自宅へ帰ります。

      でも、「おばちゃん」から「お母さん」と呼び方が変わったりする場面はありませんでした。

      久子さんとギリーの登場シーンやイメージもだいぶ違っていたし、映画では女の子とそのお兄さんの2人兄妹なのに、5人も兄弟がいたところも違っていました。

      ずいぶん違う所があるのに、重要なポイントでは上手く原作を再現していて、脚本家の手腕のほどがうかがい知れました。

      全く、脚本を書いた3人、丹波圭子さん、安藤雅司さん、米原宏昌さんはすごいです。

      イギリスを北海道に舞台を変えるのはずいぶん苦労したと思いますし、原作の良さを活かしながら、原作を上手く変化させていって、ジブリ映画らしい映画を作り上げた点も素晴らしいと思います。

      ジブリ映画らしい、と特に思ったところは、美味しそうなトマトを収穫しているところとかですね。

      posted by: MYU | 読書 | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

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